【不妊治療最新事情】受精卵を凍らせて保存できる “受精卵凍結保存” とは?~後編~ | ベルタカフェ

【不妊治療最新事情】受精卵を凍らせて保存できる “受精卵凍結保存” とは?~後編~

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お母さんの体調や妊娠しやすいタイミングに合わせて、体外で受精した受精卵を凍らせて保存する “受精卵凍結保存”。前編では、保存から子宮に戻すまでのプロセスと、凍結保存法を利用する理由や状況についてお話しました。
 
後編となる今回は、受精卵凍結保存のリスクや決まり事、費用についてみていきたいと思います。
 
 

わずかな確率で起こりうるリスク

受精卵はとてもデリケート
ほとんど化学反応が起こらないとされる-196℃の液体窒素で受精卵を凍らせる凍結保存法ですが、稀に問題が起きてしまうこともあります。そのようなときはもちろん子宮への移植を中止しますが、事前にリスクを知っておくことはとても大切。起こりえるリスクについてみていきましょう。
 

凍結障害

凍結、融解という物理的な変化を与えるので、5~10%ほどの確率で受精卵が変形や破裂をすることがあります。
 

保存温度の変化

凍結保存された受精卵は、一度融解してしまうと、改めて凍らせても細胞が死滅してしまいます。そのため、天災や火事などなんらかの理由で温度に変化が生じた場合は、保存し続けることが難しくなってしまいます。
 

孵化障害

卵子は “透明帯” という膜状のもので覆われていて、受精後に細胞分裂をしているとき、それぞれの胚がバラバラになるのを防いでいます。また、受精卵内の胚がこの透明帯から出てくることで子宮に着床するのですが、凍結によってこの透明帯に変化が生じてしまうと、胚が出てこられないということが起こります。
 
 

凍結保存を利用する際の注意事項

年齢制限も設けられています
わずかな確率とはいえ上記のようなリスクが考えられることからも、受精卵凍結保存に関してはいくつかの決まりがあります。
 

  • ・成人した女性で、卵子の採取は40歳まで凍結保存していた受精卵を子宮に戻すのは、45歳まで

  • 受精卵の保存期間は1年間。継続するには毎年の更新手続きが必要

  • ・凍結保存している受精卵の廃棄や延長、子宮へ戻す場合など、いずれも夫婦ふたりの同意が必要

  • ・ただし、保存期間を過ぎても手続きがない場合、事前の取り決めがあれば夫婦の同意なく病院側で破棄できる

  • 夫婦のどちらかが死亡した場合は、凍結保存している受精卵を使うことはできない

 
病院により多少の違いはありますが、ガイドラインで定められているものもあるので、凍結保存を希望するときには事前にしっかり担当医と相談しておきましょう。
 
 

受精卵凍結保存にかかる費用

気になるお値段は?
凍結保存法では、一度の採卵で継続的な不妊治療が可能になるので、毎回採卵するより経済的な負担が軽くなる傾向があります。ただ、保険適用外なので、それなりの費用はどうしてもかかってしまいます。また、病院によっても異なりますが、目安として一例を挙げておきましょう。
 

採卵前検診…2万円ほど

問診や内診のほか、血液検査、がん検診、超音波検診などにかかる費用
 

採卵培養費用…20万円ほど

卵巣から卵子を取り出して受精させ、一定の状態まで育てる費用
 

凍結保存費用…2万円ほど×保存容器の数

育った受精卵を凍結保存させる費用。ひとつの容器に入る数が決まっているため、保存したい受精卵の数によって異なる
 

継続管理費用…2万円ほど(1年間)

受精卵の保存期間を延長する費用
 

胚移植費用…10万円ほど

受精卵を子宮に戻す費用
 
 
これらは受精卵の数や取り入れる方法によってかなりの差があり、また、ほかにも薬代や安全のためにおこなう処置などで加算があります。病院によって価格の幅も広いため、分からないことがあれば、担当医に聞いてみましょう。
 
 

最後に

赤ちゃんに会える、その日まで
体調やタイミングなどの理由で、不妊治療がなかなかうまくいかなかった夫婦にも、新たな希望を与えてくれる “受精卵凍結保存”。ただ、「若いうちの卵子なら着床率が高まる」など誤った認識から安易に選んでしまう人もいるといいます。受精卵や子宮の様子、タイミングなど、着床に必要なのは年齢の問題だけではありません。不妊治療はお母さんの体や心へかかる負担も大きいので、どの方法が自分たち夫婦に適しているのか、担当医とよく相談したうえで、ベストなスタイルをみつけてくださいね。
 
病院により多少の違いはありますが、ガイドラインで定められているものもあるので、凍結保存を希望するときには事前にしっかり担当医と相談しておきましょう
 
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