妊娠中に歯医者を受診してもいい?妊婦が注意すべき3つのこと

妊娠中の歯の痛み、不安ですよね。妊婦でも歯医者を受診しても良いのだろうかと不安を抱えていませんか。
お腹の赤ちゃんを守るため妊娠中にしてはいけないことはたくさんありますが、今回は、妊娠中の歯医者受診について説明します。
また、注意すべき3つのことや歯医者を受診する最適な時期について紹介するので参考にしてくださいね。
目次
妊婦は歯医者に行っても良い?
OK!ぜひ行くべき
妊娠をしていてもぜひ歯医者へ行きましょう。行っても構わない、という言い方ではなく、ぜひ歯の定期検診や治療を積極的にすることをおすすめします。
(ただし、いくつか注意点があるので最後まで読んでくださいね)
理由の1つに、妊婦は虫歯になりやすいことが挙げられます。
妊婦が虫歯になりやすい背景には、妊娠によりホルモンバランスが崩れることで虫歯になりやすい口内環境になることが関わっています。
歯の治療は早めの対処が肝心です。「もう少ししてから歯医者へ行こう」と思っているうちに虫歯や歯周病が進行してしまわないよう早めの検診を心掛けましょう。
出産後はなかなか余裕がない
赤ちゃんへの影響が心配だから出産後に治療をしよう、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、出産後はそんな余裕はまったくありません。
歯医者へ行く時間があれば少しでも睡眠や休息をとりたいのが現実のところ。
出産を経験した筆者自身は、あまりの睡眠不足に歯磨きさえも十分にできず、倒れるように眠る毎日でした。
出産前にできることは、可能な限り出産前に終わらせておきましょう。歯医者で定期検診や治療を受けることはその1つです。
ただし、妊娠中に歯医者で治療を受けるにあたっていくつか注意したいことがあります。
歯医者受診で注意したいこと3つ
1.医師へ妊娠していることを伝える
必ず医師へ妊娠していることを伝えましょう。特に、お腹の膨らみが目立たない初期や中期などは、念のため治療の都度伝えると良いでしょう。
妊娠していることを伝える理由は、赤ちゃんや母体への影響を考える必要があるためです。
例えば、麻酔や投薬などの薬を赤ちゃんに影響がない種類、量にするなどです。虫歯の状況を確認するレントゲン撮影も同様です。
妊娠していても、レントゲンや麻酔、服薬など影響のない範囲でおこなうことができるので安心してくださいね。
また、母子手帳を持参することで、歯科医師へ妊娠の詳しい情報を伝えることができます。母子手帳には、歯科検診の結果を記入するページもありますので、歯科医に記入をお願いしても良いですね。
2.つわりがある場合
多くの妊婦さんが悩むつわり。つわり中に口を大きくあけた状態を保つのは、つわりで気分が悪い状態では難しいかもしれません。
少しつわりがおさまってから歯医者へ行くのが望ましいですが、痛みや違和感が生じている場合は早めに受診するのが良いでしょう。
その際は、つわりがあることを歯医者へ伝え、応急処置程度にとどめておくのも1つの方法です。
また、気分が悪くならないよう椅子の角度を控えめに倒す、気分が悪くなったら早めに治療を中断できるようにする、など対処できます。
3.お腹が苦しいときは無理しない
歯医者の治療で座る椅子は仰向けの状態で横になるため、お腹の張りや苦しさを感じる場合もあります。
椅子の傾きを工夫してくれる歯医者さんが大半ですが、決して無理をせず苦しいことを伝えて相談しましょう。
我慢や無理をせず、リラックスして楽な姿勢で治療を受けることが大切です。
安定期に入ったら歯医者を受診しよう
痛みの有無に関わらず、安定期に入れば歯医者を受診することをおすすめします。
安定期は妊娠16週~27週ごろです。
治療のために複数回通院することになっても、出産まで十分余裕がありますね。
また、お腹もそれほど大きくなる前なので散歩も兼ねて受診すると良いでしょう。
冒頭でもお伝えした通り、出産後は通院が難しくなります。安定期の間に歯科治療を完了させておくだけでなく、虫歯や歯周病を予防する歯磨きの仕方やケアなどのアドバイスを受けておきましょう。
まとめ
妊娠中は何をするにも不安を覚えるかもしれませんが、妊娠していることをしっかり伝えれば歯医者を受診することは問題ありません。痛みや虫歯、歯周病をそのまま放置せず、安定期のうちにしっかり治療しておきましょう。
出産後、赤ちゃんへ虫歯菌をうつしてしまわないよう、妊娠中から歯の健康を保つことが大切です。
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