新生児のへその緒、正しいお手入れと消毒方法。取れた後はどうする?

へその緒は赤ちゃんとママをつなぐ大切なもの。出産後は、産院から桐のケースをもらい大切に保管し、妊娠や出産の思い出の品になりますね。
ところが出産直後は、赤ちゃんのおへそにはまだへその緒の残りが付いています。そして当分の間は消毒などのお手入れが必要なのです。
今回は産後のへその緒のお手入れについて説明します。新生児のおへその消毒方法やへその緒が取れた後も消毒が必要かどうか、万が一血が出てしまったらどうすればよいかなどを説明します。
目次
産後のへその緒はお手入れが必要
なぜお手入れが必要なの?
へその緒は、妊娠中にママと赤ちゃんを繋ぎ栄養や酸素などを送る大切な器官です。そして、出産と同時に不要になるため、分娩が終わると医師や助産師が切断します。
へその緒を切ったあとの赤ちゃんのおへそは私たち大人のようなおへそではなく、へその緒の残りが残っている状態です。
いわゆるでべそというものよりもさらに存在感のあるものなので、初めて見たときは驚く方も多いはず。
そして、切った部分から万が一菌が入ってしまうことや感染症にり患しないよう、産後のへその緒のお手入れや消毒は大切なのです。
正しいお手入れ・消毒の仕方
新生児のへその緒の正しいお手入れ方法は、清潔を保ち乾燥させることです。出産が終わると、助産師から病院でお手入れ方法の指導がありますが、基本的には下記のとおりとなります。お風呂上がりのお手入れがおすすめです。
正しい消毒方法
- ・1日1回程度、へその緒のまわりを綿棒で消毒する。
- ・綿棒の先にはアルコール消毒液をつけて湿らせ、へその緒の付け根をぐるっと一周させてふき取る。
- ・アルコール消毒液は病院でもらえるお産キットの中に入っていることが多い。
- ・ない場合は、乳幼児向けのウエットシートタイプの消毒シートを綿棒に巻き付けて湿らせたり、ケガをしたときに使用する市販の消毒液を利用してもOK。
- ・消毒が終わるとしっかり乾燥させる。
いつまでお手入れするの?
へその緒の消毒やお手入れは、基本的にはへその緒が取れて完全に乾燥するまでおこないます。へその緒が取れても、ジュクジュクとした状態が続いていれば消毒を続けましょう。
乾燥している状態がわからなければ、念のため1ヶ月検診まではお手入れを続け、検診の際に医師へ確認すると良いですね。
綿棒やアルコール消毒液はその後も何かと必要になりますので多めにストックしておいて問題ありません。
へその緒は自然に取れる
へその緒は、一般的には生後2~3週間で自然に取れることが多いようです。
縛った部分が茶色く変色し、徐々に硬くなりポロっと落ちるように取れます。
ただし個人差があり、もっと早い時期に取れることもあれば、1ヶ月以上経っても取れない場合もあります。
取れかかっている状態になると手で取ってしまいたくなりますが、自然に取れるまで待ちましょう。無理やり取ってしまうと出血し感染症にかかるリスクがあるからです。
なお、1ヶ月検診では医師が必ずへその緒を診断しますので、その際に問題がないかどうかアドバイスを受けることができます。
ただし、炎症を起こしたり、ひどくジュクジュクとしていれば、1ヶ月検診を待たず小児科を受診することをおすすめします。
血がでた!?へその緒の注意事項
へその緒から出血することは意外によくあることです。
というのも、へその緒は傷口が完治していないかさぶた状態と同じようなものです。大人でもかさぶたをひっかいてしまうと出血することはよくありますよね。
それと同様に、赤ちゃんがうんちをしたり大泣きするとお腹に力が入り、その影響でへその緒から出血することがあるんです。
出血した場合は、まずは清潔なガーゼなどで止血しましょう。通常であればすぐに血は止まります。
万が一、5分程度経っても出血が止まらない場合は念のため病院を受診しましょう。炎症を起こしている可能性があります。
まとめ
へその緒はママと赤ちゃんを結び付けていた大切な役割を担っていたもの。ところが、いざ出産後に赤ちゃんのおへそを見ると、意外にグロテスクな見た目で触ることを怖く感じる方も多いはずです。
1ヶ月検診までにポロっと取れることが大半ですが、もし気になることがあればはやめに病院を受診するように心がけましょう。出産後1ヶ月間は特にお世話が大変な毎日ですが、不安な毎日を過ごすよりもはやめに病院へ行ったほうが良い場合もあるからです。
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